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2011年2月16日 (水)

映画「あしたのジョー」

「あしたのジョー」 曽利文彦監督
2月13日(日) 鑑賞券にて1300円で鑑賞

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オープニングの泪橋、ゼロメートル地帯のドヤ街がドーンと画面に広がって、あのテーマソングが流れる。うお!!っと、物凄く盛り上がったけれど、その後は、様々な違和感や疑問が頭の中を駆け巡って、最後までノレませんでした。

まずシナリオに違和感が。鑑別所内での力石とジョーとの関係が深く掘り下げられていないため、二人の因縁が伝わりません。ボクシングの試合で一度引き分けたという理由だけで、力石はあれほどの減量を行ったわけではないですよね。尺の問題があるのならば、これは後で触れますがジョーと力石の試合後の無駄な余韻をすっぱりカットして、こっちに時間をかけるべきでした。

今作での白木葉子はただのメッセンジャーです。メッセンジャーとしてしか機能していない役柄だというのに、原作にはない彼女の出自や、その出自ゆえにもたらされるある計画がシナリオに盛り込まれています。なんでこんなエピソードを挿入したんでしょう。この部分もすっぱりカット。そしてジョーと力石の因縁にあてるべきでした。

ジョーと力石の試合後の無駄な余韻も必要だとは思えませんでした。そしてこの無駄な余韻がやたらと長い。タンポポを使った今時めちゃくちゃ恥ずかしい演出は、なんだか僕のほうが気恥ずかしくなってしまいました。

そして演出にも疑問が。試合だけではないのです、大事なシーンはほとんどスローモーションで表現されているのです。あ、またスローになった、またスローだ、あれれまたスローモーションだぞ。このスローモーションが映画全体のリズムをアンバランスにしちゃったのかもしれません。

試合のシーンでも、くどいほどスローモーションが繰り出されますから、本来ならば躍動感たっぷのはずのボクシングシーンが、ちっとも血沸き肉踊ることがない味気ないものになっていました。先日見たイップマンの格闘シーンの躍動感。ロッキーシリーズの胸を打つ戦いの熱さ。ジョーと力石が戦ってそれが表現できないなんて信じられないですよね。どうしちゃったんでしょうか。

一方で演ずる役者さんたちは本当に良かった。香川照之も伊勢谷友介もその意気込みはスクリーンを通してビンビンに伝わってきました。役者さんがあんなに頑張ってるだけに本当に惜しいです。

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