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2011年2月 8日 (火)

映画「白夜行」

「白夜行」 深川栄洋監督
1月29日(土) 映画レビューサイト「COCO」さんから頂いた鑑賞券で鑑賞。

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去年の12月に出た「ロマンチスト~THE STALIN・遠藤ミチロウTribute Album~」を未だにたまに聞いています。いわゆるトリビュートアルバムで、スターリンやミチロウのソロの曲を様々なアーチストがカバーするというもの。大胆なアレンジを加えた曲もあれば、ほぼオリジナル通りという曲もあったりトリビュートアルバムならではのバラエティ感が味わえます。なかでも一番のお気に入りはフラワーカンパニーズ の「GO GO スターリン」 で、ほぼオリジナル通りのアレンジ。それはとっても潔いし、自分たちのバンドの本質にも忠実ですもんね。

小説を映画化するというのはロックのトリビュートアルバムのように、原作を監督自身のアイデアでカバーするようなものです。それには幾通りもの解釈やアレンジの仕方があってしかるべきだし、時には原作にないものを登場させてマッシュアップさせたって良いと思う。そして、それらが作品の出来の善し悪しにストレートに反映されるのはロックだって映画だって一緒。

僕は今作の原作を読んではいないんだけども、見事につまらない映画だったから、上記のように監督がアレンジや解釈を間違っちゃったのかな?と予想しました。それを前提で書いていくけれど、作品全体を覆っている無機質で乾いた雰囲気は原作にもあるのでしょうか。あるのだったらそれは原作世界の雰囲気を再現するという意味では成功しています。でも、それは逆に見ている僕にはただ不機嫌な人間がそこにいる、なんとも居心地の悪い時間に、2時間以上、無理矢理付き合わされているだけと受け止めてしまいました。それで正解?それならごめんなさい。

原作の雰囲気をぶち壊すことはできなかったのかな。女を愛する、女を守り続ける、その観念の表現は「乾き」ではないような気がします。僕はせめて男側だけでもジメジメとした情感で表現しても良かったんじゃないかなと思う。そうすればもっとエロティックになっただろうし、エロの要素が入ることで乾いた作品世界に別の彩りが出たんじゃないかな。でもふと思うと結局今作はミステリーなわけだから2人の間に絆があったなどという表現はできないのか。そうなるともう、映画を企画した時点でつまらない作品になるのは決定していたということか〜。

そうそう船越英一郎の、あのラストの台詞にはびっくりしちゃいました。そのための伏線はもちろんあったんだけど、弱いよね。なんだなんだこのおっさんは、突然何を言い出すんだと目が点。

それからトリックについて。「ぼくのエリ 200歳の少女」や「相棒II」と同じトリックを使っているんだけど、これは原作にはなくて今作オリジナルなんだってね。微妙な今更感があるマッシュアップでした。

しかし映画で原作を越えるのって本当に難しいんだね。あ、でもロックでも映画でも原曲や原作を越えてるのは稀ですよね。僕だってミチロウのトリビュートアルバムで一番のお気に入りが原曲に忠実なフラカンのカバーなんだもん。

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