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2010年12月

2010年12月25日 (土)

映画「トロン:レガシー」

「トロン:レガシー」 ジョセフ・コシンスキー監督
12月21日(火) 会員デーのため1300円+3D料金=1700円で鑑賞

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子供のころ夢中になった「トロン」であり(実際は子供じゃなかったけどね)、音楽は大好きなダフトパンク、そして3D映像。めちゃくちゃ期待しました。劇場では何度も予告編を見ましたし、東京国際映画祭ではダイジェストのようなのを金を取って上映したんでしょう。そりゃアガル、アガル。

予想していたのは、ダフトパンクのご機嫌な音楽に乗って、めくるめく3D映像であのバイクが目前にビュンビュン行き交い、同じようにダフトパンクの音楽であの背中のディスクが音楽のリズムに合わせてノリノリなってビュンビュン飛び交う。青と白、黄色、赤の蛍光色がサイケデリックな感じで3Dで浮かび上がる。もちろん音楽はダフトパンクだから間違いない。脳が痺れて、無感覚になって3D映像に溶け込む。そんなトロンの世界に僕も他の観客もインプットして、1999年に苗場で体験したアンダーワールドの音と映像で得た多幸感が再び……なんて思っていたのです。

結果として、そんなものはありませんでした。

期待感が大きすぎて、落胆の度合いがとんでもない。ここ数年では一番の期待はずれ映画であり、がっかり映画でした。アシッド感を期待した自分が本当に大馬鹿。確かにディズニー映画だもんね。

物語はいつかどこかで見たことがあるディズニー映画。親を乗り越え、ヒロインを助け出し、新しい世界に旅立つ主人公。在り来たりすぎる。そしてなぜかジェフ・ブリッジスは「禅」を持ち出す。「禅」か〜。僕は動的なものを求めていたのだけど、「禅」って静的なものですよね。う〜〜みゅ。さらに3Dは効果が薄いし、音楽と映像のシンクロはほとんど楽しませてくれないし。

その夜は、あんまりのガッカリ感にまっすぐ帰宅する気になれず、居酒屋でヤケ酒しながらツイッターで「トロンはがっかり」をつぶやき続けたのでした。

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映画「武士の家計簿」

「武士の家計簿」 森田芳光監督
12月12日(日) チケットショップで買った鑑賞券で980円で鑑賞

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原作を読んでいたので、どんな物語になるのかわくわくしていましたが、そう来たか〜のシナリオにまず拍手です。

とはいえ、家財道具を売り払うというクライマックス以降は物語はエネルギーを失い失速しちゃって、正直飽きてしまいました。

そうそう、劇場内はほとんどシニア層の方々だったんですが、その世代の方々のマナーの悪さにはまいりました。もう館内が暗くなって予告編が始まっているというのに大声で携帯電話を使っているオバ様。同じように大きな声で世間話をしているオバ様。持ち物に鈴を付けるのは構いませんし、シニア層ではそうしないといけない理由があるのもわかるのですが、本編がはじまっているというのに、バッグをゴソゴソやるたびに聞こえる鈴の音。それが何回も。まあ確かに昔の映画館はそんな感じにフランクに、あんまり形式ばらずに訪れる場所だったんでしょうが、現実的には現代風のマナーというのが存在するんですよね。ここで言ってもしょうがないか。

あれ映画の感想じゃなくなっちゃった。そうだ今作に関しては時代劇の新しい切り口に関しても拍手を贈りたいです。

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映画「ノルウェイの森」

「ノルウェイの森」
12月12日(日) ポイント使用で無料で鑑賞

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公開2日目に見ました。実写ヤマト同様、賛否というか否の評判ばかり漏れ聞く本作ですが、僕は圧倒的に本作を支持します。もともと「青いパパイヤの香り」のトラン・アン・ユン監督のファンということもあるんだけどね。

村上春樹のノルウエーの森を見たというより、トラン・アン・ユン監督の新作を見て興奮したという感じです。本作を批判する人は原作を引き合いに出していますが、僕の場合原作が忘却の彼方だったのもよかったのかもしれません。それから菊地凛子が20歳に見えないという批判もありますね。それはそうだけど、僕は菊地凛子はキャリアで最高の演技だったと思う。あの意志のある儚さはなかなか演じきれないよ。

相変わらずの横移動のカメラが嬉しくて。しかも今回は超長回しの横移動があって。常に動き続けるカメラもトラン監督の映画を見てる〜という喜びを湧き上がらせました。ワタナベと直子が結ばれるシーン。ぐっと人物に寄ったカメラ。人物の背景には窓が。その窓の向こうでは雨が降っている。空間に湿った空気が漂い人物の肌の湿度も画面いっぱいに広がる。カメラのリー・ピンピン良いね〜。

まー確かに雰囲気映画と言われちゃうとそれまでなんだけど、そもそもトラン監督ってそういう作風の人なんだし、そこが好きなんだからしょうがない。

カメオ出演の3人は余計でしたね。ワタナベがバイトしてるレコード店の棚にエイプリルフールのジャケットが飾ってあって、そのベーシストだった細野さんがどうやらそのレコード店のオーナーふうなんだよね。トラン監督にそんな知識があるべくもなく日本人スタッフのアレコレなんだろうな。なんだかな〜。

CANの音楽とかにも触れたいけど、長くなったからこのくらいで。

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2010年12月22日 (水)

映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」 山崎貴監督
12月1日(水) 映画サービスデーのため1000円で鑑賞

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もう賛否両論出尽くしちゃってる感がある実写ヤマトですから僕がアレコレ言ってもしょうがない感じがしますね。やっぱりこういった感想は映画を見た直後に書かなきゃなと、映画の感想にも「旬」がありますもん。

そんなわけで実写ヤマトですが、監督と脚本家にはあんまり観客を舐めるなと言いたいです。ツッコミどころ満載で、すべてを指摘したら大量な時間がかかるし、っつうかそんな時間ももったいないから書きませんが。例として一つ上げるとすれば、古代進と森雪のラブシーン。このシーンの酷さは小学生にだって指摘されちゃってます。というのも伊集院光さんが今作を見に行ったところ、隣にお婆ちゃんと小学2年生くらいの孫という2人連れが座っていたと。で、くだんのシーンになったとき小2のガキが「なんで急にチューするの?」とお婆ちゃんにたずねたんだって。小2良く分かっている。僕だって「なんで急にチュー」したのかわからない。観客全員がポカーンだったはずだ。観客を舐めてんだよ。ドラマ作りを放棄してうわべだけ取り繕ったってそんなの小学生のガキにだって看破されるんです。

「日本が初めて世界に挑むSFエンターテインメント」というキャッチコピー。狂っているとしか思えない。どうかしてるぜ〜。

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映画「ノーウェアボーイ」

「ノーウェアボーイ」     サム・テイラー=ウッド監督
11月14日(土) サービスデーのため1000円で鑑賞

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仕事が忙しくて、全然更新できませんでしたが、映画はぼちぼち見ています。とはいえ職業柄年末進行というものがありまして、今も超多忙。それにいい加減1カ月前に見た映画の内容なんて詳しく覚えてないです。そんなわけで見たあとでツイッターに呟いたことを貼ってお茶を濁すです。

・ジョン・レノンの伝記物語としてではなくて、母の愛に溺れ、それに葛藤する一人の青年の物語として良くできていました。
・「ノーウェアボーイ」僕もちょっと前に見たよ〜。最後、毎週連絡したってところで泣いちゃったよん。
・うんうん。わかるわかる。ジャズのレコードを万引きして港に投げ捨てちゃって、その代わりにR&Bのレコードを交換して、そのレコードがって、見てない人には悪いから……にしておくけど、あれだったってビートルズのルーツだもんね。

主演のアーロン・ジョンソンくんは今公開中の「キック・アス」でキック・アスを演じている人です。で、このアーロンくん、監督の サム・テイラー=ウッドとできちゃった結婚しちゃった。しかも年の差は23歳。もちろん監督の方が年上。つまりアーロンくん、この映画で演じたジョンと同じことを地でやってしまったってわけですね。

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2010年12月13日 (月)

映画「クロッシング」

「クロッシング」アントワン・フークア監督
11月14日(日)サービスデーのため1000円で鑑賞

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アントワン・フークア監督の「トレーニングデイ」という2001年の映画は西海岸のギャングについて微に入り細に入り描写していてとても面白く見た記憶があります。その後の作品はイマイチぼくのアンテナには引っかからなかったので未見でしたが、今作でまた再会できました。

「トレーニングデイ」では西海岸のギャングを、今作では東海岸のニューヨーク・ブルックリンのギャングを描いています。調べてみると監督のアントワン・フークアはアフリカ系の人なんですね。アフリカ系ギャングを描きながらも、その眼差しには貧困ゆえギャングになるしかない若者たちに対する同情が感じられ、これは同監督ならではの視点だと感じましたし、これからも武器になるのではないかと思います。

3人の警官ののっぴきならない事情が最後に一つの場所で収斂されるという、まさに「クロッシング」なストーリー。最後の場所に3人が集まるというのはちょっと無理があった感はありますが、見事に着地させた脚本は最高です。久しぶりに手に汗握る映画を堪能しました。

もちろん、メインの4人の役者も文句なし。よくここまで人物を描き分けたと、やっぱり脚本に拍手です。マイケル・C・マーティンという脚本家の次回作にも期待したいです。

そうそう「トレーニングデイ」では新入りのフレッシュな警官を演じていたイーサン・ホークが、9年後の今作ではヤサグレ感たっぷりの警官を演じています。あんなにヒゲが似合わなかったのに、今作では最初からヒゲをはやして生まれてきたようにマッチしていました。映画は時の流れも楽しめるんですね。

でも配給会社に一言苦言を。
キム・テギュン監督の同名映画が春に公開されたばかりなのに、なぜ原題が「Brooklyn's Finest」である今作に同じ「クロッシング」というタイトルをつけたのでしょう。キム・テギュン監督の「クロッシング」は僕の今年見た映画の中ではベスト1級だったので、なんだかいちゃもんを付けられたか、挑戦状を叩きつけられたような気がして、正直気分が悪くなりました。作品が最高だっただけに本当に残念です。案の定Googleで「クロッシング」を検索すると2つの作品が入り交じった結果が表示されて、どちらの作品にも残念な状態になっています。

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映画「怪盗グルーの月泥棒 3D」

「怪盗グルーの月泥棒 3D」監督:ピエール・コフィン、クリス・ルノー
11月13日(土) シネコンの開館3周年記念のため1400円で鑑賞

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 完全に子供向けというかファミリー向けの作品でした。大の大人が一人で孤独で見ている図は、家族連れには相当奇異にうつったことでしょう。

 たまたまシネコンに行って時間が合致したから見たまでで、まったく予備知識なしで見始めました。主人公の関西弁に、あ、これは声優さんではないタレントさんだなと思い、鶴瓶さんだと分かった途端に興味がほとんど薄れてしまいました。タレントさんより吹き替えを職業としている声優さんの方が圧倒的に声による表現力があるのに、なぜ今の邦画界はタレントさんに頼るのでしょうか。鶴瓶さんが声を当てたからといって動員に大してプラスになるとは思えないんですけど。

それから僕は別に関西弁を否定するわけではないですが、なんでアメリカの映画の吹き替えを関西弁にしたんでしょうか。今作の主人公は英語版では思い切り南部訛りでもあったんでしょうかね。冒頭のシーンでレイナードスキナードのスウィートホームアラバマが流れたんでそんなことを考えたりしましたっす。

 大人の僕には大して面白くないギャグでも子供たちは楽しそうに見ていて、その光景がとても嬉しくて、こういう映画体験をどんどん積んでほしいぜ、子供たち!と思って、そんな思いもあって、結局席を立つことなく最後まで見ちゃいました。

 途中に往年の名作映画へのオマージュが、たとえば「素晴らしき哉人生」などからの引用が何カ所か見えて、少しは大人心もくすぐってくれました。でもね、幾らなんでもこの2010年にサタデーナイトフィーバーをやられても、見ている大人は小っ恥ずかしくって赤面ですわん。

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