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2010年7月

2010年7月27日 (火)

映画「バード★シット」

「バード★シット」ロバート・アルトマン監督
7月23日(金)レイトショー料金1300円で鑑賞

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未だ日本ではDVD化されていなくて、見たくても見られなかった映画の一本です。この作品ともう一本ハル・アシュビー監督の「ハロルドとモード」がZIGGY FILMS '70sとしてニュープリントで公開されました。

アストロドームの地下室で鳥のよう空を飛ぶための装置を作っている少年の話を縦軸として、少年の周りで起こる殺人事件を巡って様々な人物が右往左往するのが横軸。登場人物全員が真面目な行動をしているつもりが、他者視線からするとバカバカしくうつるという手法は相変わらずで、見事な社会風刺になっていました。もちろそれを見たいと思っていたので非常に満足でした。

物語の合間に鳥類学者の解説が入りますが、これは「M★A★S★H」におけるスピーカーや「ナッシュビル」の選挙カーの演説と同じで場面転換の箸休めなんでしょうね。なるほどアルトマンは1970年からすでにアルトマンだったのですよん。

それから劇場で見てよかったと思ったのは画面の色彩が素晴らしかったこと。お葬式の場面のカラフルさはため息がでました。やっぱりフィルムの力は偉大だな。

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2010年7月20日 (火)

週末の料理

週末しか料理をしないで、それをさも偉そうにアップするという行為は、本当に毎日料理をお作りなっている方々には申し訳ないの一言です。「そんなこと毎日やってます(ピシャリ!)」で一刀両断でしょうが、料理初心者としてはこうやって記録を残すことも励みになるのです。

トマトとツナの冷製パスタ

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画像をクリックすると大きくなります。

ホールトマトとツナ缶で作りました。ソースんなですが当初は常温でこの二つの具材に調味料を加えていきました。でも、なんか嫌な予感がしたので軽く炒めることにしました。いつものパスタソースを作る時と同様にオリーブオイルで鷹の爪とニンニクを軽く熱して、それにトマトとツナ缶を投入。軽く炒めて冷蔵庫で冷やしました。結果は大成功。仕上げのバルサミコ酢が良い風味を出してくれました。

やきとり缶の炊き込みごはん
スーパーなら100円以下で買えちゃう「ほていのやきとりの缶詰」。それで炊き込みご飯を作りました。超簡単な上に超美味しい。

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今回は本格的にだし汁作っちゃったんで一手間かかったけれど、粉末のだしで代用すれば手間としてはニンジンを切るだけです。切ったニンジンと缶詰の中身(今回は2缶投入しました)と生姜一片、お酒を大さじ2杯入れて2合のご飯で普通に炊くだけです。

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もともと美味しい鳥肉が微妙に柔らかくなって超美味。しかも超簡単。これでオニギリを作って自分の弁当にしちゃおうかなと思ったりしました。

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2010年7月19日 (月)

映画「必死剣鳥刺し」

「必死剣鳥刺し」平山秀幸監督
7月19日(月)海の日
TOHOシネマズのポイントがたまったので無料で鑑賞

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藤沢周平は山本周五郎と池波正太郎と並んで僕の好きな作家です。だからもちろん原作は読んでいました。でも相当昔に読んだために結末以外はうろ覚えでした。

過去と現在を行き来しつつ、タイトルになっている「必死剣鳥刺し」が繰り出されるところがクライマックス。そこに至るまのでの描写は淡々とむしろゆっくり過ぎるくらのテンポで描かれます。

1年間の閉門になった主人公が過ごす時の流れを、四季の移り変わりで表現したのはさすがです。時間をかけてじっくり撮っていることが分かります。

そして吉川晃司と豊悦の殺陣シーンです。2人のデカイ男が江戸時代の狭い畳と襖の部屋で斬り合う様は迫力があって見応えがありました。やはり役者にとって身長というのは武器になりますね。

ここから超ネタバレです。

原作を読んでいた僕は「必死剣鳥刺し」がどんな秘剣なのかを知っていました。はっきり言ってしまうと「必死剣鳥刺し」というのは死んだ振りの剣なのです。最後の一太刀分の命だけを残しながら、致命傷にならない程度の敵の攻撃をわざわざ自ら受ける。そして死んだと思って近づいてきた敵を残った最後の力で斬る。つまり使ったら最後自分も死ぬことになる剣なんですね。

見ていて映画でこれを表現するのは本当に難しいことだと思いました。敵に囲まれた豊悦は何度も何度も斬られます。でも死なない。それは最後の一太刀分の力を残しておくために、敵の剣をわざと浅く受けてるからです。でも、映画ではそれを説明できない。長い長い殺陣シーンでもそれは明確には表現できていなかったように思えます。

昔あったアニメなんかの
「説明しよう!必死剣鳥刺しとは自ら敵の刃を受ける剣なのである」
なんてナレーションなんかを入れられるべくもない。

となると観客は散々斬られまくっているのにまだ生きている豊悦を見て「豊悦はどんだけ不死身なんだよ(笑)」となってしまう。さらにいえば死んだふりからの一撃のショッキングさこそが今作最大のカタルシスだから、事前に秘剣の説明ができるわけもないのです。

もう一つヒロインの池脇千鶴ちゃんは、難しい役柄をとても頑張って演じていたんですが、あまりに童顔過ぎていて、僕には子供にしか見えなかった。だから豊悦とのラブシーンなんかも見ていて落ち着かなかった。

ここもネタバレですがラストの赤ん坊を抱いている彼女の姿も、母親というより、妹の子守をしているお姉ちゃんにしか見えなかった。ちょっとミスキャストでしたね。

とはいえ作り手側の真摯さが伝わってくるとても良質な時代劇でした。少なくとも同じ藤沢周平作品を原作とした山田洋次監督の3本よりは僕は好きです。

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2010年7月16日 (金)

映画「トイ・ストーリー3」

「トイ・ストーリー3」  リー・アンクリッチ監督
7月14日(水)3D字幕版をTOHOシネマズデイだったため1300円で鑑賞。

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トイ・ストーリーは3にして初めて見ました。なので見に行く前にウイキペディアで1と2を学習してから劇場に。子供向け?なんて思ってた自分を恥じたいです。ピクサー映画は大人だ子供など関係ないですね。そして、1および2を見ていない僕が偉そうに語っても、シリーズを順番に見ている人たちに対して失礼だから、今回はさらっと。

オモチャたちは子供に遊んでもらっている時が一番幸せという基本設定がとにかく素晴らしい。オモチャたちは持ち主に対して強い愛を持っていて、その愛のために大アドベンチャーを繰り広げるという展開も素晴らしい。

子供は必ず成長して大人になります。成長すればオモチャで遊ぶこともなくなるのは当然のことです。今作はオモチャの持ち主アンディー君が大学に入学するため家を出るのです。だから最終的にはオモチャたちとお別れをするのですが、その決着の方法がとても良かった。一つひとつのオモチャを紹介していくシークエンスで不覚にも涙が溢れてしまいました。

正月に見た「カール爺さん」でも号泣かましてしまったことを思い出し、そういや「ウォーリー」でも号泣してるし、ピクサー映画は僕の涙腺堤防決壊装置だと改めて自覚しました。

そうそうトトロがカメオ出演しててびっくりしましたよ。

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2010年7月14日 (水)

料理「油淋鶏」と「きゅうりの冷や汁」

7月11日日曜日に作った料理です。

まずは「油淋鶏(ユーリンチー)」

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鳥のもも肉を片栗粉で揚げたものに香味ソースをかけたものです。細かく切ったレタスと一緒に食べると美味しいです。僕は揚げ物があまり得意ではないんですが、今回も肉が固くなってしまいイマイチでして。揚げ時間が若干長かったのかな。とはいえそれ以外は上手くいきました。とても簡単な料理なので、また鳥肉が手に入ったらやってみます。

キューピー3分クッキング6月24日放送分を参考に作りました。この放送では、レタスを細かく切った後、氷水にさらしておくとレタスがシャキシャキになることを知りました。

そしてもう一品は「きゅうりの冷や汁」

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スープは味噌がベース。だし汁は使わないちょっと韓国風の冷や汁です。具材はきゅうりとタコ。具もたっぷりなので食べ応えがあって十分おかずになりました。僕の場合はいろんな調味料の分量をレシピ通り正確に計ってしまうところが欠点で、この冷や汁も味噌がちょっと多かった。レシピを完全に信用せず、味見をしながら分量を調節すれば良いのだということを勉強しました。

参考にしたのはキューピー3分クッキング7月10日放送分です。コウ静子先生の料理にチャレンジしたのは初めてでした。

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2010年7月13日 (火)

映画「SRサイタマノラッパー2 女子ラッパー★傷だらけのライム」

7月3日(土)に鑑賞
「SRサイタマノラッパー2 女子ラッパー★傷だらけのライム」入江悠監督

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詳しいストーリーなんかはオフィシャルサイトを参照してね。

前作をとても面白く見たので、かなりの期待を抱いて劇場に。期待に違わず大満足で劇場を後にすることができました。

前回は埼玉の深谷(物語上はフクヤ)が舞台で今回は群馬が舞台。どんだけ北関東が好きなんだよ〜……というのも東京に近くて遠い場所というのがキモなんですね。ファッションにしても流行にしても東京とは微妙にずれていて垢抜けないというイメージが北関東には定着しているわけです。群馬だからBOOWYというステレオタイプの引用も笑えたなあ。今回はそんな群馬を舞台に5人の女子ラッパーが喜んだり悩んだり、泣いたり笑ったりするのです。

この女子たちの年齢が25歳と27歳という抜群の設定なのです。夢を持ち続けることができる年齢でもあるし、同じように夢を諦めなきゃいけない年齢でもあります。そして、高校時代にやっていたラップグループでもう一度ライブをやろうと決意するんですが、その今更感がとっても重たくなるのもこの年齢だと思うのです。

その年齢の重たさは25歳と27歳ではまったく違うことも映画の中で語られます。僕は笑ってしまったんですが、25歳が27歳に向かって
「先輩たちと違って、私たちはまだ未来があるんすから、あんまり変なことさせないでください」(うろ覚え)
と啖呵を切るんですね。たった2年の違いなんだけど27歳はもう未来がないことになってる。なるほど、女子は若い方が勝ちなんだと感心してしまいました。

主人公のアユムが忘れていたラップへの情熱を思い出させるのが、そうですアイツラです。前作で泣き笑いさせてくれたIKKUくんとTOMくんのSHO-GUNGです。前作のラストであれだけ打ちひしがれた2人が、まだヒップホップを続けていたことが嬉しいねえ。そしてこのSHO-GUNGの2人が絶妙のタイミングで現れては場面を掻き回して行きます。女子5人とのラップ対決のシーンは本当に最高だった。

そしてラストの法事の席でのアユムのラップ。一番ラップが似合わない場所で、最もラップをやるのに辛い場所で、アユムは自分の本心をラップに乗せて吐露します。このシーンがものすごい緊張感に満ちてるんですが、その理由が前作から踏襲されている基本ワンシーン・ワンカットという撮影方式。観客は実際に現場に立ち会っているかのような気になるんですね。スクリーンを見てるのにもうどこにも逃げ場がないという感じ。

そしてエンドロールの最後に本当だったらとっても嬉しい一言が。ブロ、コンニャクと来て、次は干瓢なの!わ〜〜い。

見終わった後、嬉しくてサントラも買っちゃいました。

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2010年7月 8日 (木)

満席終了

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昨日は映画「ハングオーバー」を見ようとヒューマントラストシネマ有楽町へ行きました。18時30分の回に間に合うよう仕事をいつもより早く終わらせ20分前には劇場に到着。すでに長蛇の列ができていました。

この劇場は毎週水曜日は男女問わず1000円で見られるので長蛇の列にも納得できたのですが、なんと、列がほとんどさばかれる前に「満席終了」のアナウンスです。

いやーびっくりしました。満席で映画が見られないなんて過去を振り返ってみても10年くらい経験がありません。それだけ「ハングオーバー」がヒットしているということなのか、それとも僕のように1000円割引デー目当ての人が多かったということなのか。まー両者が合わさって満席になったということなんでしょうね。

僕は通常インターネットで席が予約できる劇場の場合、必ず事前に席を確保してから劇場に向かうようにしています。それは今回のような無駄足というリスクを回避できるからなんですが、そんなシステムがない劇場でも満席で見られなかったということはなかったな。

しかし全然悔しくないのはなんでだろう。悔しさとか怒りなどの感情が湧き出ないほど枯れてしまったのだろうか(笑)ハングオーバーは仕切りなおしでネット予約ができるシネセゾン渋谷でみようかな。

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2010年7月 7日 (水)

映画「ザ・ロード」

「ザ・ロード」ジョン・ヒルコート監督
7月3日(土)に鑑賞

 

僕は読んでいませんが原作はピュリツァー賞まで受賞したベストセラーだそうです。

地球に何か大変なことが起こり、動物も植物も死滅し、厚い雲に覆われて地表に陽は差さない。そして文明も崩壊してしまっている。そんな世界を父と子二人が南に向かってただただ歩いて行く。父親役は「ロード・オブ・ザ・リング」や「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のヴィゴ・モーテンセン。ガリガリに痩せる役作りはさすがだと思いました。

この物語の世界では動植物が育たなくなっているので、ほとんどの人々は食糧がなく死に絶えています。しかし、その中でも人間が人間を食べるというカニバリズム集団だけは生き残っています。

父と子は南の海に行きさえすれば何かがあると信じて荷物を積んだショッピングカートを押しながらひたすら歩きます。ただ食料がまったくないので空腹と戦いながらの旅路です。そして父と子の最大の敵がこの空腹と上記のカニバリズムの集団なのです。

父と子は何度かカニバリズム集団に遭遇します。今作はただただ歩き続けるという単調な物語なので、カリバニズム集団に襲われる、そして逃げるというシークエンスはストーリーに抑揚をつけるためにどうしても必要だったんだろうと思います。だけど、僕はカニバリズムが描かれるとは知らなかったので、その描写にかなりショックを受けてしまいました。

南に向かって歩きながら父は息子に人間としての尊厳を説きます。それは「善き者」でいること。「心に火を持ち続ける」ことです。空腹で餓死しようが、人間が人間を食べることは間違っているという認識も「善き者」でいることの一例なのでしょう。

ここからネタバレです。

旅をしながら息子は父の教えを父以上に理解していきます。目を離した隙に、すべての持ち物が奪われてしまいます。そして、犯人を見つけ出したときの父親の取った行動に対して、息子は敢然とした態度で否を唱えます。息子が「善き者」「心に火を持ち続ける者」に成長した瞬間だと僕は思いました。

物語のラストは少し唐突過ぎるかなと思いました。見ていない人には意味不明でしょうが、犬がいたことに疑問も湧きました。逆に南には犬もいるのか、それなら子供も生きていけるかもと思ったりもしました。

ディストピア映画としては暴力描写が少なくて、嬉しかった。ただその分物語が単調になってしまったのは否めないけど、カニバリズム集団をあれ以上取り上げると別の映画になってしまうもんね。それはしょうがないということで納得してます。

極端に色彩を絞った画面は世界の終わりを表現するのに成功していると思いました。またCGではなく現実にロケで撮影された風景は、よくぞこんな場所を探してきたもんだと驚きました。

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朽ち果てた高速道路は凄かった。CGでは描けないリアルさにフィルムの力を再認識しました。圧倒的な風景は映画館でないと実感できないので、映画館で見ましょう。

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2010年7月 5日 (月)

映画「闇の列車、光の旅」

「闇の列車、光の旅」キャリー・ジョージ・フクナガ監督

7月1日サービスデーだったので1000円で鑑賞

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ホンジュラスからアメリカのニュージャージーを目指す少女と家族。目指すといってもそれは非合法な旅です。メキシコに入ってからは貨物列車の屋根に乗ってアメリカ国境を目指すというのだから驚きです。もちろん、そんな旅ですから成功率は当然のように低い。

そしてもう一人、メキシコの過激なギャング団に入っている少年がいます。少年はある理由から組織から追われることになり、少女らと共に列車の屋根に乗って国境を目指します。

貨物列車の屋根に乗って国境を目指すというモチーフだけでも、映画としては十分成立すると思うのです。しかし、今作はそれに加えて逃げる少年、追うギャング団というもう一つのストーリーラインが加えられており、より映画を楽しめるものとしていました。

この映画には上記のように二つのストーリーラインがあるのですが、それぞれがとてもリアルな現実をテーマにしています。すなわち一つは南米の貧困問題、アメリカにおける移民問題。もう一つはマラ・サルバトルチャとかMS-13などと呼ばれるギャング集団についてです。ギャング集団の成り立ちも貧困と移民問題が根本にありますから、二つのテーマはクロスしやすいわけです。

これは後から調べてわかったことですが、少年がかつて所属しそして追われることになるギャング集団は世界でもっとも凶暴だといわれている集団なのです。今作でもそのギャングたちの生態が描かれています。それは本当にバカバカしいほどの暴力性で、僕はフィクションであってほしいと思ったほどです。しかし、悲しいことに実際にはすべてはリアルな現実でした。

ギャングの通称「MS-13」で検索してみると出るわ出るわです。顔にまで刺青をしているギャングの写真を実際に見ると空恐ろしくなります。まったく自分の無知が恥ずかしいですが、映画で自分の知らない現実を知るというのは悪いことではないですよね。

そんなわけで少女と少年は心を通じ合わせながら、ギャングに追われながら国境を目指します。二人は途中で列車から降りることになるのですが、その時の少女の決意を込めた表情が溜まらなく良かった。ほぼすべてロケ撮影であろうカメラが切り取る南米の風景も良かった。列車の屋根の撮影は相当大変だったんだろうな。そして主人公2人も最高の演技でした。

やはり良い映画はきちんとテーマに向き合って、しっかりと観客の心にクサビを打ち込みます。デビュー作でそれをやってのけたキャリー・ジョージ・フクナガ監督は素晴らしいです。

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