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2010年6月21日 (月)

映画「アウトレイジ」

アウトレイジ」北野武監督
6月20日、MOVIXデーだったので1000円で鑑賞

(以下、ストーリーの本筋とは関係ないので読んでも大丈夫ですが、若干のネタバレがあります)

細長いテーブルでヤクザの親分たちが横並びで食事をしています。この構図はダビンチ「最後の晩餐」のメタファーですね。ザワザワとした雰囲気の中、カメラは國村隼をフォーカス。

はい、國村さん、あなたが「ユダ」ですね。

という素晴らしいオープニングで始まる「アウトレイジ」。

ネタバレではないから書きますが、見終わってみると國村さんがユダだったわけではなくて、出てくるヤクザ全員が裏切り者。つまりあの「最後の晩餐」の出席者全員がユダだったわけです。

裏切り、裏切られ、殺し、殺されの連鎖で物語は進行していきます。喧伝されているとおり暴力・バイオレンスシーンが山盛りなんですが、バイオレンスも度が過ぎると笑いになるという面白い現象が全編を通じて起きています。

たとえばラーメン屋の親父の指を包丁でスパーンって叩き切ると、切れた指が飛んでタンメンの器にポチャ。それをそのまま客に出しちゃうとか。殺し方とか痛めつけのバリエーションを見ているだけで楽しい……というと不謹慎かな。

そんなバイオレンスシーンばかりの映画なんですが、北野監督が切り取る風景は相変わらず美しいのです。たぶんどのシーンを切り取って見ても、その1カット1カットは間違いなく「アウトレイジ」という写真集の1ページになると思います。

終盤の海岸沿いに真っ直ぐ続く道を二人のヒットマンがとぼとぼと歩いているカットなんて、直前にあんな残酷なことをしているというのに清々しいたらありゃしません。ショッキングなシーンの後の一服の清涼剤という監督の観客に対する配慮なんでしょうけど、笑っちゃうよな〜。

というわけでとっても大満足な北野武監督の新作でした。

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